人間は失敗からしか学べない猿である

失敗だらけの経営者から学ぶ教訓

フリーランスの単価は評価そのもの|お金に嘘はつけない理由

こんにちは。今日のテーマは、みんな大好き「お金」について話そうと思う。

単価とは、あなたへの評価である

私がフリーランスを始めたばかりの時はどんなに安くても仕事を受けた。まずは実績を作ることを優先したからだ。だからこそ、見えたものがある。

「単価とは。あなたへの評価、そのものである」

フリーランスを始めた頃は、相場とはかけ離れた安い金額を提示されることが多かった。そして、次のような定型文が添えられる。

「儲かったら分配するから、今は我慢してほしい」
「この仕事は君の将来にとても役に立つ」
「この仕事が終わったら、もっとより良い案件を紹介する」

聡明な読者諸君は気がついただろう。このブログは「失敗体験」をテーマにしたブログだ。つまりこのセリフ通りになったことは今まで一度もない。

こういう輩は口では誉める。「君は素晴らしい人材だ」「君の実力を評価する」「これからすごい人物になりそうだ」

だが、そう言って提示する金額にこそ本性が現れる。

「お金は口ほどに物を言う」

相場よりも安い金額で仕事を振ってくる人間は、自分の利益にしか興味がないのだ。もちろん、あなたの事など「鵜飼いの鵜」程度にしか思っていない。

お金は感謝が形になったもの

ビジネスとはそう言うものだ、という意見もあるだろう。だが、私はお金に対して1つのポリシーを持っている。

「お金は”感謝”が形になったもの」

お金を稼ぐ行為は嫌悪感を抱く人も多いかもしれないが、私はお金を稼ぐ行為は「人からの感謝を積み重ねる行為」だと思っている。

・美味しいお米を作ってくれて「ありがとう」
・美味しい料理を作ってくれて「ありがとう」
・家まで荷物を運んできてくれて「ありがとう」

全て「ありがとう」が形になった物だし、そうあるべきだと思っている。人を騙したり、弱みにつけ込んだりしてお金を稼ぐことは、仕事ではなく詐欺という。人は口ではいくらでも言えるし、嘘も平気でつける。でも、お金に嘘はつけない。

経営者にとっての「給与」という壁

では、視点を変えよう。会社の従業員として働く人達はどうだろうか?

ここで悲しいお知らせがある。給与については制度的な壁が存在する。

「給与を上げる」ということは想像以上に難しい。フリーランスや会社同士の取引の場合、金額と仕事内容が釣り合わないなら単価の見直しが可能だ。だからお互いにとっての適正価格を維持できるのだ。だが、従業員に関してはそうはいかない。なぜなら、従業員の給与を下げることが基本的に難しいからだ。

例えば、月の給料を5,000円上げるとしよう。25歳で60歳の定年まで35年間働くとして、210万円ほど追加で発生する。そして給与を上げる時はあなただけではない。他の従業員もだ。仮に同じ年齢の人が10人働いていると総額2,100万円追加で必要になる。これはその人が辞めない限り必ず払わなければいけない金額となる。さらに残酷なことにそこに社会保険・厚生年金保険料の会社負担分を含めて約15%ほど追加される。さらにさらに、ボーナスや退職金の査定にも追加されれば・・・。

たった5,000円かもしれないが、経営者にとっては悲鳴を上げたくなる金額になる。そして一度上げた給与は下げられない。労働者を守るための仕組みが、皮肉にも昇給のハードルを上げてしまっている。

プロ野球の年俸制のように業績や活躍によって変動できる制度があれば、もう少し給与は改善されるかもしれないが…それは「安定」というサラリーマンのメリットを無くしてしまう行為だ。

従業員への感謝の形

では、経営者は従業員に対してどのように仕事での感謝を形にするべきか。私はこの問いを色々と考えてきた。

現時点の結論にはなってしまうが、

「一流の社会人に育て上げる」
「仕事に対して頑張った努力や結果を素直に褒める」

だと思う。

経営者の中には「いつか辞めるんだから育てる意味はない」という人もいるが、給料を簡単に上げられないからこそ、本人が仮に会社を去ったとしても、別の会社で高い年収を提示される一流の社会人に育て上げることが、従業員に対しての感謝を形にしたものになるのではないだろうか。

あと、私は褒めることも大切だと思う。人は意外と褒められたい生き物なのだ。だからこそ、頑張ったり結果を出した人間は褒める。多少大袈裟になったとしても構わない。少なくとも私は、従業員だった頃に社長や上司に褒められた事は今でも記憶に残るくらい嬉しかった。

「社長は1人では何もできない」

フリーランスで1人で長年やってきた私でもこの意見になった。人は1人では生きていけない。だからこそ、働いてくれる人への感謝を忘れてはいけない。これは自分に対しての戒めでもある。

また次回お会いしよう。

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